THA BLUE HERB - 日本ヒップホップ史の先駆者 後編【日本のヒップホップの名盤・おすすめアルバム】
☟前編を未読の方はこちらからどうぞ!
入門用に最適なアルバム
☝入門用としておススメなのが「THA GREAT ADVENTURE - MIXED BY DJ DYE」。
DJ DYEが代表的な楽曲群のおいしい部分だけを切り取ってシームレスにつなぎ合わせた本作は、ブルーハーブの軌跡を辿るのに最も相応しい作品。
キャリアの集大成的なセルフタイトルアルバム
☝それと、2019年に発表したセルフタイトルアルバム「THA BLUE HERB」も是非聴いてほしい一枚。
デビュー20周年の節目に発表されたこちらのアルバムは、収録曲数がなんと30曲!
親しい友人と死別したときの心情をストレートに綴った「TWILIGHT」や、太平洋戦争下の日本を振り返る「REQUIEM」など、トピックと表現の幅がグッと広がったバラエティ豊かな内容になっていて、濃密な150分間を楽しめます。
☝アルバム収録曲のなかで僕が個人的に一番好きな「今日無事」。
何かをやり遂げた後にゆっくりと聴きたい、優しくて暖かい曲。
コロナ騒動が始まった直後にリリースしたミニアルバム
☝それと、すんません、なんだかんだかなり長くなっちゃったけど、最後にこちらのアルバムもおススメさせてくださいw
セルフタイトルアルバムをリリースした翌年、つまり今年(2020年)にリリースしたこちらのアルバムは、コロナ騒動が始まった直後に発表された作品。
「この非日常が、やがて日常になってしまうのか、誰にも判らないこの日常を、そして遠ざかってしまったかつての日常を、曲にしました」
そうボス自身が語るように、先の見えない混沌とした状況だからこそ浮彫りにされた、これまで当たり前のように享受してきた日常の尊さに気付かせてもらえる内容になってます。
☝アルバム収録曲の「バラッドを俺等に」。セルフタイトルアルバムのリリースツアーの日常を綴ったリリックが胸を打つ。
大切な人や仲間との絆について歌った、これまた優しい気持ちになれる曲。
さて、ここまで読んでもらってどうでしたか?
僕個人としては、ぶっちゃけ入りはどのアルバムでもいいんで、時代ごとのトピックの違いを比較して楽しんでもらえると嬉しいな。
ボス自身も、「変化と不変の足跡の長さを楽しんでほしい」とリリックを通して言っているしね。
この記事を読んでグッとくるものがあった人、また冒頭でも触れたように、今目標に向かってがむしゃらに頑張ってる人は、是非彼らのアルバムを手に取ってほしい。
きっと心に響くパンチラインや金言がたくさん見つかるはず。
それでは今日はこの辺で! Thank you for reading.